Hisashi Shirahama Official Blog


<< November 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

<< ストラトは生命線 | TOP | 一気に夏! >>

2014.07.12 Saturday

パノニカの生き方

JUGEMテーマ:ジャズ

↑トミー・フラナガン「Pannonica」(作・セロニアス・モンク)

パノニカとは50年代黒人ミュージシャンを経済面、精神面の両方から支えた伝説の女性

オリジナルのモンクよりトミーのテイクのほうが僕は好きだ


パノニカ(Pannonica de Koenigswarter)

1913年イギリス、大富豪の娘として生まれる

芸術をドイツで学ぶも、当時ヒトラーの人種差別にショックを受け

女性ながらフランス解放軍に参加し、ナチドイツと闘う

(何故フランス軍かというと旦那がフランス人だった)

戦後まもなく離婚してジャズの本場ニューヨークに渡る

そこで後に巨匠と称えられる黒人プレーヤーと出会い

彼等が長く被ってきた差別や冷遇の改善に尽力した

言葉にすると何だかお金持ちの道楽のようだが(遠からずではある)

50年代のジャズミュージシャンといったら演奏しているかドラッグやってるか(その両方か)

そりゃもう白人女性が簡単に関われる世界では無かったろう

黒人が立ち入れない場所多かりし時代だ

実際彼女はNY中のホテルで締め出しを食っているし

ミュージシャンをかばって何度も逮捕されている

そうした逆風の中、彼女は黒人ミュージシャン達の代理人になり

彼等が真っ当な報酬を得てまともな生活が出来るよう采配を揮った

関わったミュージシャンはアート・ブレーキー、チャーリー・パーカー

セロニアス・モンク、バド・パウエル等々

パーカー、モンクは結局彼女が看取った(どちらも精神を病み文無しで死んでいった)

彼女自身は1988年、映画「バード」完成の直後この世を去った

「遺灰はハドソン川に撒いて欲しい。時間は0時、Round midnightに」

・・との遺書を残して

素人考えだが、もし彼女がいなかったら

ジャズの歴史は随分と違うものになっていたんではなかろうか

彼女を慕って彼女に捧げた曲は沢山ある

その幾つかを聴いていると人生において最も大事なものが

ほの見えてくる


コメント

コメントする









この記事のトラックバックURL

http://blog.pandars.net/trackback/2104

トラックバック

▲top