昔、少年院のせんせーやってた時に随分とやったなぁ
心理テストに心理分析
昨夜は久々に夜が明ける前に床についたんだが
拘留中の16歳の少女の心の闇が迫ってきて
よー眠れんかった
そこでフロイトの力を借りて整理してみることにした
(気になっていることを放っとけないのだ)
人間の脳ミソ、精神構造を乱暴にぶった切ると
およそ三つに分けられる(とフロイトは言っている)
イド(衝動本能)
エゴ(自我)
スーパーエゴ(超自我)
(御存じの方も多いでしょうが一応記しておきます悪しからず)
イドは食欲性欲から快楽・興味を引くものまで全ての欲求欲望
エゴは親、社会の躾によって形成される
だからこの2つは犬や猫も持っているとゆーことになる
そしてベクトルは大部分において180℃逆を向いている
目の前のエサに飛びつきたい(イド)が、お座りをさせられているので我慢している(エゴ)
で、スーパーエゴこそ人間の人間たるところで我々は成長と共に
自分なりの哲学や思想を自己に組み込んでいく
これがスーパーエゴ(揺ぎ無い良心と言い換えてもいい)
要はこの3つのバランスで行動が決定されるというわけだ
で、僕が少年院教官時代にこの3つをせっせとデータ化していたわけだが
殆どの犯罪少年が、イド>エゴ>スーパーエゴ
イドをヤカンの中の湯に喩えたらエゴはヤカンのフタのようなもの
つまりエゴが弱いと沸騰したお湯が簡単にフタごとぶっ飛ばしてしまうのだ
またこれは相対的な問題だから
イドが平均の10倍強くてもそれを抑え込むエゴ(フタ)がもっと重ければ
犯罪行動には至らない
こーゆー人間は概ね政治家や会社社長、芸術家に多い(と思う)
さらに別の特殊な例を挙げると イド<スーパーエゴ<エゴ
というタイプも少なからずいる
こうした人間は大した欲望もないのにあまりにも厳しく躾けられたために
過度に自分を律してしまう傾向にある
潔癖症くらいで済めばいいが
ちょっとしたガス抜きさえ出来ない状態が長く続くと
少しづつ溜まったガスに引火してドッカーン!
初犯でいきなり重犯罪を犯すケースも少なくない
僕はこっちの子を主に看ていたんだが
そのうち確信めいたものが見えてきた
自分のアタマに乗っかっている重石を取り払うのには一度自己破壊させないと
再構築出来ないということだ
それはつまり反社会的な行動でそれまでの自分を葬り去るということなんだが
自分のみならず無関係な人の将来をも台無しにしてしまうケースが多いのだ
残念だが
話長くなったが佐世保事件
あの子が
イド:強大 エゴ≒0 スーパーエゴ≒0
なら起こるべきして起こった事件として納得も出来るんだが・・・
イド=エゴ+スーパーエゴ
で辛うじて生きてきたものの
母親の死と父親の再婚が彼女の安全弁を吹き飛ばしたのなら
こんなに哀しい事件もない
父親はこれからずっと(死ぬまで)地域社会から道義的責任を
問われることになるだろう
もしかするとこれこそが彼女の望んだことだったのかもしれない
父親を別の形で罰すること(社会的抹殺)
少なくとも幾つかある動機の一つのような気がする
↑ストーンズ「Sweet little 16」
英語圏では16歳はサラダ・デイズと言われる年代(天声人語より)
シェークスピア劇中のこの台詞を小田島雄志さんは「若葉の時代」と訳した
チャック・ベリーの代表作の一つ
ビートルズもカバーしている
チャックの弾く短いイントロをジョージ・ハリソンもキースもコピーしているが
完コピという意味ではジョージは本当に凄い
このライブのロン・ウッドは精彩欠いているなぁ
世の16歳少年少女よ!(そんな子は誰一人としてこんなブログ読んでいないと思うが)
人生はとても短い
争ったり危険ドラッグ(ヒドい名前だ)吸ったり殺人やる時間があったら
ビーチで恋をしなさい
・・って説得力無いなぁ