Hisashi Shirahama Official Blog


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2014.06.23 Monday

深沢七郎はギタリストだった!?


東京 11:00amの空模様


とーとつで申し訳ないが・・・

深沢七郎はギタリストだった!

・・って知ってた?

言わずと知れた「楢山節考」の著者である

恥ずかしながら今日知った

桃原青二の芸名で日劇ミュージックホールに出演していたそーである

40歳過ぎて作家デビュー、様々な事件に巻き込まれながらも

亡くなるまでコンスタントに作品を発表し続けた方だが

僕は楢山節考以外の作品を知らない

処女作があまりに衝撃的だとその後の活動が大変なんだろうなぁ


先週亡くなったダニエル・キイスもある意味において深沢と同じと言えるかも

「アルジャーノンに花束を」が突出して有名で

その他の作品はあまり知られていない

ただ彼は決して多作では無かったし早くに教鞭に立ったから

名声に翻弄することなく生涯を閉じたかもしれない


そういった点では極めつけはサリンジャーかなぁ

ライ麦を発表した後期待されつつも死ぬまでずっと沈黙を守った

(実際には短編を幾つか書いているけれども)

1950年刊行から亡くなるまでの60年間で6千万部以上

今なお毎年50万部が売れ続けているというからもう凄いの一言である


話戻すがあと30年も経てば僕等世代は80代

21世紀版楢山節考の世界だなぁ・・・

裏山に捨てられないためにも福山雅治にはあと4〜50年くらい

現役で頑張って貰いたいなぁ(笑)



↑ルー・リード「Satellite of Love」

ボウイ&ロンソンのプロデュースによるアルバム「Transformer」は

僕のフェイバリットでありライ麦畑と同位置に在る傑作だ



2013.04.15 Monday

続・村上文学



村上春樹の新刊本を先ほど読み終えた

なんとゆーか・・・

最初から最後まで村上春樹全開である

人が生きて行くために

支払うべき代償や

それに伴う痛み

そうしたものに満ち満ちている

何故人々は彼(春樹さん)の描く世界に惹かれるのか

救いの無さにおいてはワシの曲とえらく違わないのにな、と(笑)

主人公は高校時代の心地良い共同体から不条理に放り出され

その傷に10数年苛まれていた

その真相を探る旅に出るわけだが(ワシのPilgrimがBGMでかかれば完璧だ)

彼には何の落ち度も無かったわけだから

巡礼でもなんでもない

だがしかしそこが村上文学の真骨頂と言えるところで

「人生そのものがつまらなく不条理なものなのだ」

という立ち位置で主人公は自分の失われた16年を

誰のせいにもしないで

新たな自分の人生を取り戻しにいく

・・・ところで終わるんだが

その先には前と変わらない質量の無い無意味な人生が待っている

おそらく


個人的には故郷の博多を離れた自分に重なる部分もあり

「そーだよ、そうなんだよなぁ」

・・と相槌を打つ部分もあり

楽しめた

村上春樹の最高傑作が「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」

であることに変わりは無いが

彼の作品には駄作が無い

それが読み終えた正直な感想である

筋金入りのハルキストには少々軽かったかも知れないけれど


↑読み終えた後に無性に聴きたくなったモーツァルトの「レクイエム」

これはもう神の領域


4.30 H.Shirahama project

&Another session



2013.04.12 Friday

ハルキスト


駅前の書店のひな壇に

堆く積まれていました

ハルキストを自称する気はないけれど

彼の本は全部もっている

フェイバリットは「世界の終わりと・・・」

1Q84はちーと「?」だったが

今回はどうかなぁ・・・


4.30 H.Shirahama project

&Another session



2012.12.18 Tuesday

アナログもまた良し


NY在住の作家、境セイキさんのボヤキ新聞 vol.2が届いた

マンハッタン通勤時間の日常

いいなぁ

今回の標語は

「人はやっぱり見かけです。反対なら化粧やめよう」

わはは

ところでこの新聞、無料だそうである

ここでもリンクしているけど

セイキさんのブログに申し込み方法が載っているので要チェック!


↑Bill Evans&Jim Hall「Angel Face」

ピアノトリオの名盤に「Waltz for Debby」と「Sunday At The Village Vangard」

を挙げることに異議を唱える人はそうそういないと思う

ビルとスコット・ラファロの紡ぎ出した旋律は神の領域に達している

ラファロの早すぎる死にショックを受けたビルは暫らくピアノに向かうことが出来なかったそうだが

ジム・ホールとのデュオでなんとか新しい道を歩み始めた

ジムとの共同制作については賛否あるけど

僕は好きだ

その後ジャック・デジョネット等とまたピアノトリオに戻ってモンタレ−・ジャズフェスティバルに出演

これが真のカムバックだったのかも知れない

最近よくこのライブ盤を聴いている

その後の彼の不幸についてはまた次の機会に



2012.03.22 Thursday

枡野浩一新著

masuno kohichi


枡野浩一氏の新著「歌」(副題ロングロングショートソングロング)

が版元の雷鳥社から送られてきた

枡野さんが送るよう指示されたんだと思う

昨年リリースされた詩集「くじけな」のイベント以来お会いしていないが・・・

今回出版された短歌集は既に電子書籍でリリースされており

紙書籍で出すにあたって短歌一つ一つに写真が添えられている


masuno kohichi


↑これら全ての写真は映画監督・杉田協士氏のカメラによるもので

なんでも昨年公開された映画「ひとつの歌」

・・・の制作のためにスケッチとして撮ったものを使ったそうだ

枡野さんはこの映画に出演しているから双方向コラボと言えなくもない


真の幸福とは痛み無き人生を全うすること

・・・と思っている人には100%不必要な本だが

僕のような痛みに過敏な人間には即効性があった

まあ枡野さんのように痛みをすすんで受け入れる人も珍しいが(本人にその自覚はない、多分)

それでいて痛みに鈍感になるどころか・・・

ますます過敏症になっているんぢゃなかろうか

それ故だろうか・・・

この短歌集には宣伝文句も含め「震災」の文字が無い

それだけでも大きく評価出来る作品だ、と僕は思う

真の痛みを知っている人にはこの意味が解って頂けると思う



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